よくニュースで「本件は首相案件」というフレーズを聞いたり、目にしたりすることがありますよね。
4月13日のヤフーニュースで農林水産省が「加計学園」問題で愛媛県職員が「首相案件」と書いた文書が残されていたと発表しました。
参照元:headlines.yahoo.co.jp
この「首相案件」っていったいなんでしょうか?
政治関係のニュースを見ていると一般人ではわからないワードが結構でてきますよね。
一般人向けのニュースなのに分からない専門用語が出てくるのはちょっとおかしいですが・・・・。
今回はこの「首相案件」を含め、官僚の独特な言い回しである「官僚用語」についていろいろ調べてみました。
意味が分かれば、今後の政治ニュースが面白くなるかもしれませんよ。
首相案件とは?
参照元:https://dot.asahi.com/dot/2017040200002.html
首相案件とは簡単に言うと首相が関わっている案件です。
「そんなことはわかってるぞっ!!」と激しいツッコミが入りそうなので、もうちょっと丁寧に説明します。
これは首相が指揮を取っていたり、政治の中心として位置付けていたりと、その実現を望んでいる案件と考えられます。
2つの意味で解釈される
日本の首相の案件ですから、受け取ったほうとすれば緊張しますよね。
この首相案件ですが、どうやら2つの意味があるみたいです。
□真っ先に優先すべし
会社員の方ならわかると思いますが、普段仕事でたくさんの案件を抱えていますよね。
そこに急に社長からの案件が来たら、順番をすっ飛ばして1番に取り組むと思います。
このことから「首相案件」は「一番早くやるべし!!」という優先の意味が考えられます。
□ミスは許されない
また会社員で例えますが、社長からの案件でミスってしまうとどうなるでしょうか?
株主からの信用を失ったり、もしくは大手の取引先から逃げられてしまう可能性があります。
これは一般社員のミスの損害とは比になりません。
もし首相案件でミスが出た場合、もしくは不正があった場合は支持率が落ちるなど大変なことになりますよね。
こうならないためにも「首相案件」はミスなくしっかりやってほしいという意味もあると思います。
私は「首相案件」とは「速さ」と「正確性」の2つを求められる案件のことを言うと予想します。
もし首相案件が来たら、気合をいれて取り組まなければいけないですよね。
また、今回の加計学園問題での「首相案件」の場合、獣医学部新設のための規制緩和(岩盤規制の撤廃=既得権益の撤廃)を目指したものになります。
上記でも述べた通り、この政策を進めたい=首相案件、と言い換えられるので部下=官僚としては優先的に進めなければいけない仕事(=政治家としては公約)になるわけですね。
うん、普通ですね。
何が問題なんでしょうか??
言い回しや受け取り方に問題があるんですかねー?
そういえば官僚の方が国会答弁で使う用語っていまいち意味がわかりにくいですよね。
そのほかの官僚用語について
参照元:https://www.asahi.com/articles/DA3S12991520.html
首相案件以外の官僚用語についていくつか紹介します。
□一丁目一番地
まずは一丁目一番地です。
住所っぽいですが、どこかの住所を言っているわけではありません。
最初にやるべき優先課題の意味で使われます。
ちょっと首相案件と意味が似ていますね。
首相が一丁目一番地でやってほしい案件を出したら、首相案件になるのでしょう。
このワードは2009年の民主党政権時に頻繁に使われていました。
あれ?
それでなんで今は批判してるんですかね?
□原課
次に原課です。
これは「げんか」と読みます。
物の仕入れ値のことではありません。
その案件を担当している課のことを言います。
□振り付ける
参照元:http://健康法.jp/archives/30413
3番目は「振り付ける」です。
これはダンスの振付を教えることではありません。
これは官僚が政治家のために文書を作成し表現方法まで伝えることを言います。
政治家が国会等で意見を述べる時、あらかじめ官僚が作成した文章を読むことがあります。
しかも読むだけでなく、動きや間も指示されることがあるんですね。
これがまるで振付を指導されているみたいなので「振り付ける」と名付けられたようです。
□遺憾
「遺憾」という言葉を政治家の先生たちは頻繁に使っていますよね。
これは「いかん」と読みます。
本来は「残念、心残り」という意味で使われますが、政治家の先生たちの場合は「私は関係ないけど問題になって残念ですね」もしくは「大変でしょうね」という意味で発言しているようです。
どうやら、ちょっとした責任回避の意味でもあるみたいですね。
まとめ
このように一般人には意味がよくわからない官僚用語は多く存在することがわかりました。
これでもまだほんの一部です。
まあ、どこの世界でも専門用語はあるので官僚の世界にあっても不思議ではないですよね。
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