現在開催中のロシアワールドカップで日本代表は予想を裏切る快進撃を続けています。
ここまで活躍することをどの評論家も予想できませんでした。
そのくらい日本代表の戦いぶりは、私たちの想像をはるかに凌駕するものなんですね。
コロンビア戦で先取点を決めた香川真司選手。
同じくコロンビア戦で決勝ゴールを決めた大迫勇也選手。
セネガル戦で得点と決めた乾貴士選手と本田圭佑選手。
その他、多くの選手が高い評価を得ているなかで、唯一評価を下げているどころか交代論や不要論が出ている選手がいます。
それがゴールキーパーの川島永嗣選手です。
コロンビア戦、セネガル戦ともにミスを連発したからのようですね。
では、そこまでミスを連発しているのに他のゴールキーパーと交代しないのでしょうか?
今回は川島永嗣選手の交代論だけでなく、他のゴールキーパーとの比較、そして川島永嗣選手が出場し続ける理由について調査してみました。
本人のプロフィールとともに紹介していきます。
川島永嗣選手のプロフィール
最初は軽く川島永嗣選手のプロフィールをどうぞ。
名前:川島永嗣(かわしま えいじ)
生年月日:1983年3月20日
出身地:埼玉県与野市(現さいたま市中央区)
身長:185センチ
体重:82キロ
ポジション:ゴールキーパー
所属:FCメス(フランス)
新着記事!>>意表を突かれたFK…川島と昌子が明かした失点シーンの真相【ロシアW杯】https://t.co/QmOV4MJhDA#川島永嗣 #昌子源 #西野ジャパン #コロンビア戦 #ロシアワールドカップ #サッカー日本代表 pic.twitter.com/CpOtyD9Cyy
— サッカーダイジェスト (@weeklysd) June 20, 2018
川島永嗣選手は1983年生まれの現在35歳です。
川島永嗣選手は小学生時代にサッカーをはじめ、中学時代にゴールキーパーを本格的に練習します。
そして浦和東高校時代には3年間で
・全国高校サッカー選手権
・国民体育大会
・インターハイ
これらの全国大会すべてに出場しています。
高校卒業後は地元クラブである大宮アルティージャに入団します。
その後の所属チーム歴は下記の通りです。
2001~2003 大宮アルティージャ
2004~2006 名古屋グランパス
2007~2010 川崎フロンターレ
2010~2012 リールセ(ベルギー)
2012~2015 スタンダール・リエージュ(ベルギー)
2015~2016 ダンディー・ユナイテッド(スコットランド)
2016~ FCメス(フランス)
□代表歴は?
川島永嗣選手はU‐18~23と各世代に代表に選ばれており、A代表は2007年のAFCアジアカップで初招集されています。
A代表初出場は2008年の東アジアサッカー選手権で、2010年と2014年のワールドカップにも出場しています。
これまでのA代表出場試合は86試合で、日本国内の現役ゴールキーパーの中ではもっとも国際大会の経験が豊富なんですね。
ちなみに2010、2014のワールドカップの全試合にフル出場しています。
なんで交代論が出ているの?
ここまでキャリア豊富な川島永嗣選手になぜ交代論が出ているのでしょうか?
調べてみたところ、ワールドカップ2試合でミスを連発したからだそうです。
一体どんなミスをしたのでしょうか?
□VSコロンビア戦
最初はコロンビア戦です。
41秒からコロンビア選手のフリーキックで同点にされてしまいます。
ここで川島永嗣選手はゴールが決まっているのに、ビデオ判定を要求します。
まあ誰が見てもゴールが決まっているので、覆ることはありませんでした。
このプレイにツイッターでは
川島必死に誤魔化してるなw pic.twitter.com/lK99UYz44R
— しょーた (@sssttt82) June 19, 2018
コロンビア🇨🇴1-1日本🇯🇵
川島やっちまう#Worldcup2018Russia #COLJAP pic.twitter.com/0EEsbMGNqv
— yuma (@yuma200317) June 19, 2018
川島ホントに下手くそ😡
なんでコイツ使うのか分からん。
止められるゴールを止めず入ってないアピールしてるけど、明らかに入ってる。#川島永嗣 #下手くそ
— 自由奔放人間@うばくるー。 (@TMHR_UWcrew06) June 19, 2018
このような意見が出ており、海外のメディアでも
「ダンディー・ユナイテッド(過去の在籍チーム)のファンに、悪い思い出を蘇らせた」
参照記事:https://merryharrymary.com/kawasimaeiji-heta/
このように酷評されています。
しかもこの試合で川島永嗣選手は遅延行為でイエローカードをもらっています。
相手のコーナーキックは意表をついて、下から来たので反応が遅れてしまった部分があると思います。
でもサッカーファンからしたら「他のゴールキーパーだったら防げたかも・・・」という気持ちがあったのかもしれませんね。
□VSセネガル戦
次に2戦目のセネガル戦です。
10秒からですが川島永嗣選手は相手のシュートを前に弾きます。
しかし、そのボールが見事に相手フォワードのマネ選手にアシストしてしまい先取点を許してしまいます。
結果的に引き分けだったからよかったものの、このプレーに対して
川島半端ないってもー(アイツ半端ないってほんとに)
アイツ半端ないって(意味わからんかったな)
真正面のボールめっちゃパンチングするもん
そんなん怖すぎてできひんやん普通、そんなんできる?
言っといてや、できるんやったら(スタメン外すから)— よっし (@Masakki_Y) June 24, 2018
このようにツイッターされています。
また、このプレーについて川島永嗣選手は
「完全に自分のミスです。目の前が気になりすぎた。コロンビア戦もそうですけど、チーム一丸となって厳しい状況の中でも結果が出てチームメイトに感謝しています。試合の内容については自信も得られた。次は結果も大事なので切り替えたいです」
参照記事:http://www.goal.com/jp/ニュース/痛恨の2戦連続ミス川島永嗣は完全に自分のミス目の前が気になりすぎた/11op2dc1s91q910eyqdtjdvgor
自分のミスを認めています。
□止まらぬ川島永嗣選手批判
連日のプレーについて、いろんなところから川島永嗣選手に対して批判的な意見が出ています。
まずFIFAの速報では「コメディー」と言われてしまっています。
川島パンチミス失点 FIFA速報は「コメディー」 #daihyo #JPN #川島永嗣 #WorldCup #ワールドカップ2018https://t.co/Zx22rsQ96o
— 日刊スポーツ (@nikkansports) June 25, 2018
一生懸命、戦っている選手に対して「コメディー」はないでしょうに・・・。
〇Kick Off(南アフリカ)
「そもそもがキャッチすべきだった」
「パンチングで逃れたにしてはルーズに終わり、まるで相手へのパスだった。せめて外側に弾くほうがはるかに意味があった」
〇ESPN(アメリカ)
「セネガルのユースフ・サバリのカーブのかかったシュートは、日本のゴール前でエイジ・カワシマの手のひらを直撃。カワシマはパンチングで逃れようとした結果、潜んでいたサディオ・マネの膝に当たってゴールに跳ね返った」
「またとない贈り物になった」
〇フランス・フットボール
「コロンビア戦でやらかしたカワシマが再びミスをした。どういうわけかボールをマネに渡してしまい、ゴールが生まれた」
〇BBC(イギリス)
「poor goal Keeping(お粗末なゴールキーピング)」
なんか世界中から批判を浴びていますね。
それだけワールドカップが世界中から注目を浴びている証拠だと思います。
しかし選手は試合のために精神をしっかり維持しなければいけませんが、これはさすがにキツイですよね。
私だったら心が折れて即帰国します。
□ウィキペディアも書き換えられてしまう
セネガル戦のミスのせいか川島永嗣選手のウィキペディアの内容が書き換えられてしまうことが起こりました。
川島のWikipediaこんなのにしたやつだれだよwww #川島永嗣 #セネガル代表 pic.twitter.com/rv9hMh4xbB
— としゆき (@spica_dyiwgk) June 24, 2018
まずプロフィールの欄に「セネガル代表」と付け加えられていました。
そしてパンチングミスから肩書が「プロボクサー」に変えられていたんですね。
参照記事:https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12144-332180/
さすがにこれはやり過ぎですよね~。
□ワールドカップの試合だけではない
川島永嗣選手交代論はワールドカップの2試合だけが原因ではありません。
ガーナとの試合ではディフェンダー・長谷部誠選手との連携ミスでPKを与えています。
またスイス戦ではスローインしたボールが相手にカットされて、あわや点を取られるところでした。
このようなプレーがあったので、川島永嗣選手の不要論や交代論が出ているんですね。
他の代表ゴールキーパーは誰?
今回のワールドカップでは川島永嗣選手の他に東口順昭選手、中村航輔選手の2選手が代表に選ばれています。
これから2選手について軽く紹介します。
□東口順昭選手のプロフィール
最初は東口順昭選手についてです。
名前:東口順昭(ひがしぐち まさあき)
生年月日:1986年5月12日
出身地:大阪府高槻市
身長:184センチ
体重:78キロ
所属:ガンバ大阪
日本代表GK 東口順昭。
ワタシたちはサポーターとして、12番目の選手として共に戦います。#サッカー日本代表 #日本代表 #W杯日本代表 #ワールドカップ #daihyo #WorldCup2018 #WorldCup #JPN #SAMURAIBLUE #夢を力に2018 #ガンバ大阪 #新潟経営大学 #東口順昭 pic.twitter.com/yiBEF9S2pd— 新潟経営大学 (@keidainyushi) June 24, 2018
東口順昭選手は1986年生まれの現在32歳です。
新潟経営大学卒業後は同じ新潟県のアルビレックス新潟に入団します。
2011年にはチームの絶対的守護神として活躍し、同年にはチャリティマッチでA代表に召集され初出場しています。
2013年から現在の所属先であるガンバ大阪でプレーします。
国際試合では2015年から現在まで5試合に出場しています。
□中村航輔選手のプロフィール
次に中村航輔選手の紹介です。
名前:中村航輔(なかむら こうすけ)
生年月日:1995年2月27日
出身地:東京都北区
身長:185センチ
体重:82キロ
所属:柏レイソル
僕はあなたに試合に出て欲しいです。#中村航輔 pic.twitter.com/0rgK7wVX3B
— 小林航太郎 (@kobaaaa1207) June 24, 2018
中村航輔選手は1995年生まれの現在23歳です。
ゴールキーパー3人のなかでは一番年齢が若いです。
その分、将来が期待されているのでしょう。
その証拠に2009年~2016年まで各世代の代表に選ばれています。
A代表には2017年に初招集され、現在まで4試合に出場しています。
ちなみにジュビロ磐田ゴールキーパー・カミンスキーの奥さんナタリアさんはツイッターで川島永嗣選手のミスを
「またまたまたまた・・・」
と批判した後に
「残念ながら…これは彼にとって初めてのミスではないのです。そして、優れた若いGK中村航輔選手は、まだベンチに置かれています…」
参照記事:https://www.j-cast.com/2018/06/25332134.html?p=all
このように皮肉を述べています。
川島永嗣選手は他のに2人比べて、何が違うの?
川島永嗣選手と東口順昭選手・中村航輔選手はゴールキーパーとして何が違うのでしょうか?
□キャッチ力
まずはこのウォーミングアップ動画をご覧ください。
3分55秒からの練習ですが、川島永嗣選手は強いボールでもしっかりキャッチしていますが、中村航輔選手はファンブルするボールがあります。
実はこれがゴールキーパーには重要なことなんです。
これについて元ホンジュラスU-20代表コーチ経験がある山野陽嗣さんはツイッターで
サイドのボールに対して手だけキャッチにいく中村選手の対応はとてもリスクがあります。対照的に川島選手はしっかりサイドステップでボールの正面に入ってからキャッチ。これだけでも大きな差。また腹より下のボールの対応の際の脚の使い方も差があります。全てにおいて差は大きいですね。
— 山野陽嗣╱Yoji Yamano (@yoji_yamano) June 12, 2017
このように述べています。
つまり川島永嗣選手のほうが体の使い方が上手ということですね。
参照記事:https://yoji-yamano.com/2017/06/11/【gk論】これを見れば川島永嗣選手と中村航輔選手/
ただこの記事を読んで「練習で上手でも本番でミスしちゃ意味ないでしょ」と思っている人が多くいそうですね・・・。
□経験
今、一番応援してる人。結果だけで評価を覆させて欲しい人。#川島永嗣 pic.twitter.com/Zdq7qrQ8bE
— 九州の風俗スカウト (@delinaga01) June 24, 2018
3人のゴールキーパーのA代表の国際大会出場数を比較してみると
・川島永嗣選手 86試合
・東口順昭選手 5試合
・中村航輔選手 4試合
このように川島永嗣選手が圧倒的に国際試合の経験が豊富なんですね。
しかも上記で述べたように2010年、2014年のワールドカップでは全試合にフル出場しています。
ワールドカップは他の大会とは違い、雰囲気が特殊すぎて有名プレイヤーでも普段通りにプレーできません。
やはり川島永嗣選手の「経験」という部分も高く評価されて試合に出場しているのではないでしょうか。
サッカージャーナリストの財前健治さんは
「それでも、西野監督はポーランド戦で川島を外しにくいでしょう。何より東口順昭、中村航輔に国際的な大舞台での経験が足りない。コロンビア戦の勝利でチャンスが見えただけに、大一番で“いきなりの抜擢”は難しいと考えざるを得ない状況です」
参照記事:https://www.msn.com/ja-jp/sports/fifa-world-cup/ポーランド戦-それでもgk川島を起用せざるを得ないか/ar-AAzajzj?li=AA5aaw&ocid=spartandhp#page=2
このように述べています。
まとめ
【W杯第1戦】#JPN 2-1 #COL #川島永嗣 のコメント
「皆が体を張って守ってくれました。(失点シーンは)壁の下を抜けてきたので難しかった。ずっと初戦が大切だと言ってきたので、自信になる。この自信を胸に進んでいきたいと思います」(写真:Getty Images)#ワールドカップ #WorldCup #Rusia2018 pic.twitter.com/yLb5at6NFB— スポーツナビ サッカー編集部 (@sn_soccer) June 19, 2018
コロンビア戦・セネガル戦での川島永嗣選手のプレーは失点につながるなど、あまり良いものではありませんでした。
事実、ツイッターだけでなく海外メディアも一斉に批判しています。
それでも川島永嗣選手を西野朗監督がスタメンで使い続ける理由は
・ゴールキーパーとしての体の使い方
・経験
この2つが大きいと思います。
確かに仮に次のポーランド戦でいきなり東口順昭選手・中村航輔選手のどちらかがスタメンで出場しても、いつも通りにプレーできるか疑問です。
それなのでポーランド戦も川島永嗣選手がスタメン出場するのではないかと思います。
これについては賛否両論ありますが、西野朗監督の采配で日本代表はここまでグループ首位をキープしています。
ですので、これからの試合も西野朗監督の采配と川島永嗣選手のプレーを信じましょう。
きっとグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出してくれるはず。
頑張れ日本代表!!
コメントを残す