自分の実力をさらに高いレベルで証明するために、プロの世界に進むことはアスリートではよくあることです。
市民ランナーの星と言われた川内優輝選手もプロ転向をすることを宣言しました。
川内優輝選手と言えば長年、公務員として働いていましたよね。
公務員と言えば安定している仕事№1です。
その安定を捨ててまでプロの世界に進むということは相当な覚悟があったはずです。
今回はこの川内優輝選手のプロ転向にスポットを当ててみました。
公務員を退職する理由は?
プロ転向後のスポンサー収入は?
川内優輝選手に関するこれらの疑問について調査してみましたので、本人のプロフィールと一緒に紹介します。
□川内優輝選手のプロフィール
最初は川内優輝選手の基本的プロフィールをどうぞ。
名前:川内優輝(かわうち ゆうき)
生年月日:1987年3月5日
出身地:埼玉県
身長:172センチ
体重:62キロ
#川内優輝選手
スゲー😲😲😲
やっぱ憧れる~~~~😍😍
選考会に出場できるんだ。でも本人は日本代表としてでることを引退したような気がするんだけど、どうなんだろ❔ pic.twitter.com/WBXAgOy0Am— B'ッキー★(20からギターを始めた漢) (@hakonenokenn) December 17, 2017
川内優輝選手は1987年生まれの現在32歳です。
川内優輝選手は高校時代は県大会レベルの選手であり、学習院大学時代は関東学連選抜として箱根駅伝に2度出場しています。
スター選手って学生時代から輝きを放っていますが、川内優輝選手の場合は社会人になってから急激にレベルを上げた大器晩成型のようですね。
なぜ実業団に進まなかったのか?
ひるおび!天気予報でまさかの川内優輝❗️川内優輝選手−18℃の中、2時間18分台で走り、青山学院の原監督もビックリ(;゜0゜)#川内優輝#ひるおび pic.twitter.com/w4OjnuO9gP
— いちのSAWA (@TYouth29) January 5, 2018
川内優輝選手はなぜ実業団に進まなかったのでしょうか?
正確に言うと「進めなかった」が正解です。
大学時代はそこまで優秀な選手ではなく、実業団からオファーが来なかったんですね。
これについて本人は
学習院で箱根駅伝に出られましたが、早い段階ではやはり実業団の誘いはありませんでした。昨年までは監督にも指導を受け、東京マラソンで4位など結果も出ていたのですが、自分の理想とのギャップに悩むようになっていました。さらに昨夏は調子が上がらず、おまけに派手に転倒までして、これではもうダメだと、指導者からも離れて完全に独立することにしたんです。
参照記事:masujimareport.cocolog-nifty.com
このように述べています。
また市民ランナーを選んだ理由については
市民ランナーになれば時間をやり繰りしながら集中してトレーニングしなくてはいけない。エリートの道を外れたことが、自分にとって発想の転換になったのかもしれません。私は、走るということが、実業団か市民ランナーかの二者択一ではないというその方法論を、見せたいんです。
参照記事:masujimareport.cocolog-nifty.com
このように述べています。
□なぜ公務員を退職するのか?
ずーっと思ってたんですが…似てません? #川内優輝 #中岡慎太郎 #土佐藩 pic.twitter.com/lrx7bxNYqL
— りんこ (@_rinrin_rinko) October 11, 2014
川内優輝選手は2019年3月末で公務員を退職し、プロランナーとして始動します。
自分のポリシーのために市民ランナーという道を選び、そして安定した公務員の職に就いたはずです。
なぜその公務員を退職してしまうんでしょうか?
その答えは「お金」と「自分の可能性」です。
プロ転向理由について日本経済新聞は
16日のボストン・マラソンで日本勢31年ぶりの優勝を果たした川内優輝(埼玉県庁)が19日、成田空港に帰国し、来年3月末で埼玉県庁を退職し、プロランナーとして活動することを明らかにした。川内は「約5年間自己ベストを更新できておらず、環境を変えたいと思っていた」と話した。
ボストン・マラソン優勝で約1600万円の賞金を受け取れることが決め手になったといい、「これで3、4年間は活動できる。お金のためではなく、自分の可能性を試したい」と理由を説明した。
参照記事:nikkei.com
このように記載しています。
お金についてですが、川内優輝選手は公務員ですから、競技に関する費用は自己負担です。
そう自分の給料の中から賄わなければいけません。
主な費用として
・移動費
・宿泊費
・道具代
・体のメンテナンス費用
これらが挙げられます。
海外のマラソンなんて費用が高額ですから、相当な負担があったことでしょう。
費用がないと活動の幅が狭まるだけでなく生活も苦しくなるので、収入の多いプロの道に進んだのでしょう。
経済的に余裕があれば新機能のシューズや新しいトレーニング機器を購入することが可能であり、それにより自分の力をさらに発揮することもできます。
□プロ転向後の収入について
プロに転向するとどのくらいの収入を得られるのでしょうか?
上記のようにボストン・マラソンの優勝賞金は1600万円です。
地方公務員の30歳の年収は467万円です。
参照記事:https://jiseki-koumuin.com/salary-thirty/
1回のレースで年収の3倍以上を稼ぐことができます。
しかも高額の賞金のレースは年に数回、各地で開催されていますので、多く優勝すれば相当な収入になります。
また優勝しなくても
たとえば毎年2月に開催され、3万人以上が参加する「東京マラソン」にも賞金が用意されている。優勝は1100万円。10位までに入賞すれば着順に応じて400万円から10万円の賞金が出る。さらに記録ボーナスもあり、世界記録がでれば3000万円、日本記録は500万円、大会記録は300万円が支給される。東京マラソンはかなり高額だが、同じように賞金の出るレースは世界中にたくさんある。
参照記事:news.livedoor.com
このように優勝以外にも結果を出せば高額の賞金を得ることができるんですね。
ただ「結果を出せば」です。
□スポンサー契約も大きい
川内優輝選手、お誕生日おめでとうございます🎉間も無くプロ転向、ますますのご活躍を大いに期待‼️ #川内優輝 pic.twitter.com/Z1QJRw5MHD
— 奥播磨愛倶楽部 (@Discoveryfukae) March 4, 2019
スポーツ選手は大会賞金以外にもスポンサーと契約をすれば高額の収入を得ることができます。
ちなみにプロのマラソンランナーとして一時代を築いた「Qちゃん」こと高橋尚子さんの場合はライブドアニュースによると
2003年6月からスカイネットアジア航空と2年契約で総額3億円(推定)、2005年6月からはファイテンと4年契約で総額6億円(推定)という大型契約を結んでいた。
参照記事:news.livedoor.com
このように記載しています。
種目は違いますが、元日本ハムファイターズの新庄剛志さんは、野球選手の収入よりもスポンサー料やCM出演料が高いので「野球はバイト」という発言をしていました。
川内優輝選手は現役マラソンランナーの中で抜群に知名度が高いので、スポンサー料そしてCMに出演すれば1億円稼ぐことも夢じゃないと思います。
さらに「川内優輝選手プロデュース・マラソンシューズ」なんて発売したら、もう大金持ち間違いなしですよ。
いやぁプロって夢がある話ですね。
スポンサー集めに消極的?
スポンサーが集まればさらに金銭的に余裕が出ることがわかりましたよね。
でも川内優輝選手はスポンサー集めに消極的なようです。
その理由についてデイリースポーツは
12年の東京マラソンで2位に入り、ロンドン五輪代表入りし、プロランナーとなった親交のある藤原新が苦労する姿を目の当たりにしており「藤原新さんを見ていると、競技に集中するため(のプロ)であるはずだったのに、スポンサーにひきずられてしまってなかなかうまくいかないという部分もあった。自分が競技に集中するためには、積極的に何かマネジメント会社を付けて求めるとかはする必要はないのかなと思ってます」と、スポンサーに縛られない形での競技に打ち込みたい構えだ。
参照記事:daily.co.jp
このように紹介しています。
確かにスポンサーは出資してくれますが、逆にアスリートはスポンサーの希望を応えなければいけません。
「自分のやりたいこと」と「スポンサーの希望すること」に溝があると、思うように競技に集中できない危険性があります。
川内優輝選手はスポンサーなしの賞金だけでプロランナー生活を送るようですね。
スポンサーなしの賞金だけで生活したのって、ボクシングのフロイド・メイウェザーぐらいしかイメージできません。
それだけプロの中でもレアということですね。
□【追記】祝 結婚!!
プロ宣言でこれから慌ただしくなる川内優輝選手。
なんと2019年4月11日に結婚することがわかりました。
そして2人は同年の5月に挙式する予定です。
結婚とプロ化・・・・2019年は川内優輝選手にとって運命の1年になりそうですね。
スポニチでは結婚について
走るたびに何かを起こしてきた32歳が、私生活で最大級のサプライズを提供だ。4月にプロ転向するため、今月いっぱいで公務員を“卒業”する川内が、独身生活にも別れを告げることが判明した。お相手は川内より1学年上、実業団のデンソーに所属する水口で、妊娠はしていないという。5月に挙式する。
2人の出会いは、川内が学習院大4年だった08年8月24日のニューカレドニア国際マラソン。今では世界中を神出鬼没に駆ける川内だが、初めての海外レースが同大会。ハーフの部に出場し、1時間7分15秒で優勝を飾った。川内は昨年8月、運命の人と出会った思い出の大会に10年ぶりに出場。「戻ってこられるのはうれしいですね!」と気合全開で駆け、2時間18分18秒で制した。
参照記事:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190311-00000148-spnannex-spo
このように記載しています。
お相手の水口侑子さんとは?
川内優輝選手の妻となる水口侑子さんとはどのような女性なのでしょうか?
水口侑子さんは1985年5月24日生まれの現在33歳です。
出身地は岐阜県で三重大学卒業後に陸上の名門・デンソーに入社します。
そして全日本実業団女子駅伝で3連覇に貢献しているんですね。
川内優輝選手と結婚するためか、2019年3月10日のラストラン名古屋ウィメンズマラソンでは2時間33分57秒でゴールして引退しています。
ちなみに順位は28位でした。
マラソン選手同士だからこそ、辛さや喜びをより理解することができるのでしょう。
ぜひ幸せになってほしいですね。
□まとめ
川内優輝選手がプロに転向した理由は金銭面に余裕を持ち自分の可能性を広げることです。
しかしスポンサー集めには消極的なようです。
いったいどんなプロランナーになるのでしょうか。
今後に注目しましょう。
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